陶器と陶磁器はどんな違いがあるの?

陶器や陶磁器は普段使っている食器をはじめ、身近に多く見られるものです。どちらも普通に瀬戸物と呼ばれていますが、瀬戸で作られる瀬戸焼は陶器です。

ほかにも陶器には唐津焼、美濃焼、常滑焼などがあります。それに対して陶磁器は、有田焼や九谷焼、砥部焼などがあります。

では、陶器と陶磁器には一体どのような違いがあるのでしょうか。その一番大きな違いは材料です。

一見同じように見える陶器と陶磁器ですが、一般に陶器は土物、陶磁器は石物と呼ばれています。それは陶器の主な原料が土の中からとれる粘土であり、陶磁器の主な原料が陶石という石の粉であることに由来します。
また、陶器は800度から1200度で焼かれるのに対し、陶磁器の焼かれる温度は1200度から1400度という違いもあります。

陶器と陶磁器の違い

出来上がりの違いは、吸水性と光の透過性に見られます。陶器には吸水性がありますが、陶磁器にはあまりありません。
陶器は光を通しませんが、陶磁器は光にかざすと透けて見えます。陶器は焼きが柔らかく多孔性で叩くと鈍い音がするのに対し、陶磁器は焼きが固く気孔が少なく質が緻密で、一般に薄手で叩くとキンという高い音がします。

どちらもさまざまな製品となり、身の回りに溢れています。お気に入りを見つけて、毎日の生活に上手に取り入れたいものです。