まねきねこや七福神・干支の動物 縁起物は陶器製が多い

招き猫

日本では古くから様々な縁起物が広く知れ渡っています。

まねきねこは商売繁盛の縁起物として商店の店先に置かれることが多く、七福神については様々なご利益があるとして住宅や事務所など場所を選ばないほどの人気です。
干支については該当する動物の置物を飾ることでその年の無病息災を願う意味が込められていますが、いずれの縁起物もその多くは陶器製です。

理由は価格が安く大量生産が容易なことが主な理由になります。
陶器は製造コストが低く、手作業でも量産が容易なことから食器や置物の素材として使われてきました。まねきねこなど様々な縁起物についても、安く買って大きなご利益が得られるというお得感を演出する意味から現在でも陶器製が主流です。

縁起物を陶器で作る理由として、まったく同じ物は存在しない点も挙げられます。
陶器は焼成の際にわずかな温度の違いで表面の状態が変化します。機械で量産した陶器の置物も例外ではなく、表情や毛並みを同一に作っても焼成時の温度差でわずかな違いが発生します。そのため、量産品でありながらそのすべてが異なる仕上がりになるのです。

微妙な違いも陶器の魅力の一つなので、人それぞれに求めるご利益が違う縁起物の素材には最適と言えます。